豊中の未来と
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坂口ゆうたの理念

活動報告

2024.05.01

3月定例会のご報告(文教常任委員会)

3月定例会での新年度予算案の審議

2月26日から3月21日の間、25日間の日程で3月定例会が開催されました
本項では、私が所属する文教常任委員会における議論及び決定事項についてご報告いたします。

文教常任委員会での3月定例会における議論・結果

私が所属する文教常任委員会では、子育て・教育に関する予算・条例を審議しています。
3月定例会では、当初予算の審議を行いました。
質疑・討論の結果、賛成多数により可決となりました。
私は吟味の結果、採決に賛成の姿勢で臨みました。

【こども未来部】(こども・子育て政策)
当初予算中に計上された、子育て分野の主要な施策を紹介します。

① 「マイ子育てひろば」開始
令和6年度より身近な子育て支援拠点として、育児相談や園庭開放、イベントなどをこども園等で実施するマイ子育てひろばの周知・啓発が行われます。
現在、すでに各園にて行われているこれらの事業をわかりやすくするために再編・名称変更が行われます。

② ひとり親家庭支援の拡充
親子交流支援、夜間の専門員相談、気軽に相談し合える・交流ができる場所の提供等が行われます。

③ 病児保育事業の拡充
令和7年度に新たに南部地域で病児保育事業が開始されます。その準備のため予算計上されました。

④ きょうだい同園入所の推進
兄弟・姉妹で異なる園に入園となり、送迎の負担が大きい家庭や入園をあきらめる家庭を減らすため、審査時の点数の見直しが行われます。

⑤ 児童相談所の整備
令和7年度の児童相談所開設に向けた準備(建設工事・人員体制の整備)が行われます。

【教育委員会】(教育政策)
当初予算中に計上された、教育分野の主要な施策を紹介します。

① 小中一貫教育の推進
令和8年の庄内よつば学園開校に向けた準備・校舎建設や、第八中学校区・第十二中学校区における小中一貫教育にかかる調査が行われます。

② 学びの多様化学校(不登校特例校)設置に向けた準備
旧島田小学校跡地において、学びの多様化学校(不登校特例校)を設置するための準備・検討が行われます。

③ 教育現場のデジタル化の推進
児童・生徒の学習状況などのデータを集約して確認・分析を可能とする教育ダッシュボードの実装、回答傾向に合わせて出題パターンを変えるなど、個別最適された学習を目指したAIドリルの実装といったデジタル化に関する取り組みが行われます。

④ 学校教育における保護者負担費の無償化
修学旅行費や行事費、ドリル・テスト等の副教材費が公費負担となります。

⑤ 小中学校の学校体育館への空調設備設置
子どもたちの学習環境の向上、および災害発生時の避難所環境の向上の観点から、建て替え・統廃合が予定されている学校を除く市内小中学校の体育館に空調設備及び非常発電装置が設置されます。令和7年度末までに完了の予定です。

⑥ 小学校開門時間の繰り上げ(7時開門)
保育園の預かり開始時間(7時)と小学校の開門時間(8時)に差があり、児童が早朝から校門前で待機している状況を解消するため、放課後子どもクラブと同様に見守り員を配置し、朝7時の開門が行われます。

⑦ (仮称)中央図書館建設に向けた準備
(仮称)中央図書館の建設に向けて、第一優先候補地となっている曽根駅東側の土地調査などが行われます。

私の主な質疑・要望

委員会における私の質疑の中から、主要なテーマを抜粋して以下に記します。
議論の全容、及び詳細な内容については追って公開される市議会の議事録をご覧ください。
(なお、市議会の議事録の公開には委員会終了後数か月を要する状態です)

【こども未来部】(こども・子育て支援政策)

① 不妊治療の支援
質問:豊中市は現在不妊治療を行っている市民に年間50,000円を上限に助成を行っている。50,000円という上限金額の根拠は。また今後上限額を上げることは検討しているか。
答弁:上限金額は制度設計時に他市の状況等を勘案して決定した。現在のところ上限金額の変更は考えていないが、他市状況等を踏まえて必要に応じて検討する。
要望:子どもを持ちたいと願う人を応援することは少子化対策にもつながる。年齢や治療のステージに関わらず、一律年間50,000 円という経済的支援の水準が妥当なのか。政策目的に立ち戻って改めて検討いただきたいと要望する。

② こどもの居場所づくりの支援
質問:いわゆる子ども食堂や放課後の学習支援などを行っている団体の中には、運営費用の捻出に苦労している団体もある。こうした団体が安定的に運営できるよう市としてどのように取り組んでいくのか。
答弁:活動資金不足については、子どもの居場所ネットワーク事業の居場所コーディネーターが寄付金・食料品の受付と分配、民間の補助金活用などの情報提供をおこなうとともに、ボランティアなどの人材派遣、交流会や勉強会などを通じて総合的に運営団体の活動を支援している。
要望:寄付文化の醸成などによって各団体が自走し、補助金は文字通り運営資金の補助、メインの収入としてのポジションからは降りていくことが望ましいと考える。ただ金を落とすのではなく、各団体が資金を集められる体力をつけるための施策に注力してもらいたい。

【教育委員会】(教育政策)

① 小中一貫教育の推進
質問:代表質問でも疑義を呈したように、地元への事前の相談等もなく、教育委員会が想定スケジュールとして、市内の小中学校の統廃合の可能性を示したことで混乱を引き起こした。今後、教育委員会としてどのような姿勢で小中一貫教育を推進していくのか。また地元の調整にどのような姿勢で臨むのか。
答弁:地域住民の方々が不安視されていることを重く受けとめている。分割校の解消など校区再編を伴う場合は、保護者や地域の方々としっかりと連携し、地域とともにある学校づくりを進める。
小中一貫教育の取り組みとしては、小学校を含めた中学校区での教育目標の共有をはじめ、9年間を見通した教育活動・学習ルールづくりや、小学校高学年教科担任制・体験学習の充実、小学6 年生の中学校授業体験、小中学校の両教員による合同研修や授業研究などを進めていく。
要望:各校区でこれまで醸成されてきた歴史や文化があることを忘れてはならない。地域住民の理解がなければ学校再編は立ち行かなくなるため、最重要視して臨んでほしい。

② 小学校開門時間の繰り上げ(朝7時開門)
質問:どのような実態調査を行って今回の取り組みの実施を決断したのか。また、登校してきた児童の安全確保や見守り体制が課題となるが、どのようにケアするのか。
答弁:各校の校長にヒアリングを行い、ほとんどの学校において、学校の登校時間前に児童が登校していることを確認した。安全確保のために校門前に警備員1名、学校体育館に見守り員2名を配置する。
要望:報道でも豊中市の取り組みが非常に注目されている。はじめは種々トラブルも発生することが想定されるかと思うが、改善を積み重ねて全国の先駆けとなる取り組みにブラッシュアップしてもらいたい。その際、現在も多忙な教職員にさらなる負担を強いることがないよう、細心の注意を払ってもらいたい。

③ 蛍池図書館のリニューアル
質問:蛍池図書館のリニューアルについて、市民の意見などを踏まえて内容の変更はあるのか。また、資材・人件費等の高騰に伴う影響は。9,000万円が予算計上されているが、費用節減のために取り組んでいることはあるか。
答弁:改修内容発表後、飲食可能な閲覧スペースへの懸念、成人書や閲覧席増の要望が挙がったが、他館での運用などを踏まえ大きな変更はしていない。資材・労務単価高騰については、その影響を考慮し、雑誌・新聞架や机・椅子などを工夫して再利用をする予定としている。

豊中市の施策がメディアでも取り上げられるなど、一定の関心を集める中での新年度予算の審議となりました。
今後、市が描いていたような施策の効果が現れているのか注目していくとともに、叶わなかった要望について引き続き実現に向けて訴えを続けてまいります。

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