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活動報告

2025.05.27

関西若手議員の会兵庫研修に参加

ウォーカブルなまちづくり・環境政策等の取組を視察

4月15日(火)・16日(水)に兵庫県姫路市にて開催された、関西若手議員の会兵庫研修に参加しました。
本研修では、駅前の再開発を通じて歩きやすい街並みの創出に取り組んでいる姫路市の取組や、講師を招き環境政策やSNSと選挙に関する講話を伺いました。
また、私が部会長を務めている関西若手議員の会の政策調査部会の取組として、議員間の討論会を開催しました。

視察 ①
自治体が取り組むべき気候変動対策
講師:Climate Integrate 代表理事  平田 仁子 氏
内容:気候変動の最新の状況と自治体が取るべき政策 など

視察②
SNSと有権者の投票行動
講師:大阪経済大学准教授 秦 正樹 氏
内容:SNSやそれを取り巻く陰謀論と有権者の投票行動の変化について

視察③
姫路市 姫路駅前の再開発とウォーカブル推進計画

講師:姫路市産業振興課・都市計画課・姫路駅周辺阿保地区整備課担当者
内容:姫路駅前の再開発の経緯とウォーカブル推進計画の内容について

研修の様子

市民の声で計画を変更!車中心から歩行者中心の再開発計画へ

姫路市では、地上を走っていた鉄道を高架化し、南北に分断されていた市街地を一体的に再開発しようとする動きが進んでいました。
連続立体交差事業は、鉄道線路を高架化するにあたって、工事期間中の仮線用地の確保、高架化された駅及び駅周辺の都市計画策定など多くの取組を進めていく必要があります。
そのため、20~30年という長い期間を要することが一般的となっており、姫路市においても平成元年に事業が認可されたのち、平成23年に完工するまで20年強の時間を費やしました。
この間、高架化されたのちの駅周辺をどのような街にしていくか、新しい街づくりの構想が官民それぞれで進められていました。

まず、姫路市が主導して作成された街づくり構想が公表されます。
しかし、市民にアンケート調査を行ったところ、7割が「悪い」と回答するなど低調な評価にとどまってしまいました。
その要因は、当初の案が駅前の中心にバスやタクシー、自家用車が乗り入れるロータリーを配置し、旧来の駅前空間に比べて歩行者が通ることができるエリアが狭くなってしまっていたこと、駅から北の商店街・商業エリアへ向かう動線が、ロータリーに向かう道路によって分断されていたことでした。

姫路市の当初の駅前構想

その後、市議会、商工会議所や民間有志など、様々な団体が思い思いの駅前空間のあり方を発表し、議論は全市民の関心事となりました。
そうした議論の状況を踏まえ、市は当初の構想を撤回し、姫路駅北駅前広場整備推進会議を設置し、駅前広場のあり方について広く議論を行うことを決断します。
市が街づくり構想を修正するにとどまらず、撤回し再度検討を行う例は数少なく、驚くべきことです。
市民からの幅広い意見が市に再考の決断をうながしたと言えます。

姫路駅北駅前広場整備推進会議では、市の関係者のみならず、民間・市民の代表を含め広く議論を行った結果、歩行者中心・広々とした駅前空間を核とした新たな構想を発表するに至りました。
整備前は26%にとどまっていた環境空間(道路・歩行者の通行に供する空間以外)の割合を、67%に引き上げることで、駅前をただ単に鉄道・バス・車の乗り換えのための交通結節点とするにとどまらず、広場・憩い空間としての機能を充実させ、自然に人が集まり、賑わいが生じてくる駅前の創出を図っています。

再検討後にまとめられた新しい駅前構想

駅中心の街づくりの検討プロセス整理を急げ

豊中市内では現在、服部天神駅前にロータリーの整備、千里中央駅地区では地区の再開発が進められるとともに、豊中駅前についても令和7年度中をめどに再整備構想が取りまとめられる予定となっています。
鉄道駅は最も多くの市民が利用する街中の施設と言っても過言ではありません。
姫路市の事例のように、市民のニーズに合致した計画案が示されなければ、その賛意を得られず、再検討が必要になる可能性もあります。
市における構想策定段階から、市民・民間団体など、様々な関係者と膝を突き合わせて意見を出し合い、市の総意であると胸を張って示すことができるよう、プロセス整理を進めていく必要があります。

関西若手議員の会のメンバー

議員間の討論を実施

今回の研修では、講師を招いての意見交換に加えて、講義に関連したテーマにて議員間の討論を行いました。
今年度、私は関西若手議員の会の政策調査部会長として活動しており、討論企画はその一環として企画したものです。

TV番組等において討論に参加することも多い国会議員と異なり、地方議員が直接主張をぶつけ合う機会はそう多くはありません。
しかしながら、議員VS市当局という構図の中で、一方的な追求型の議論になることも多い議会と異なり、同じ土俵上で違う立場に立ち、意見を戦わせる機会は議員としての力の向上にも役に立つものと考えています。

今回は研修①の環境政策に関連する討論テーマとして、「自治体は追加の費用がかかったとしても、環境政策を推進すべきか」、研修②のSNSと選挙に関連する討論テーマとして、「SNS上の情報に対する規制を行うべきか」を設定し、全国各地から集まった議員同士で討論を行いました。

討論の様子

不慣れながら討論者の中央でファシリテーターを務め、私も思いもしなかった視点からの意見も聞く中で新たな発見もあり、手前味噌ながら有意義な取り組みになったのではないかと考えています。

関西若手議員の会兵庫研修に参加

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