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活動報告

2024.05.02

3月定例会のご報告(本会議での議決事項など)

3月定例会での主な議決事項についてのご報告

2月26日から3月21日までの会期で3月定例会が開会されました。
本項では、本会議での主な議決事項についてご報告いたします。
なお、3月定例会での私が関わった代表質問についてはこちら、文教常任委員会についてはこちらをご参照ください。

日程と結果の概要

会期中、本会議は5日間、委員会は4日間開かれました。
初日2月26日には市長の施政方針説明のほか、淀川右岸水道事務組合議会議員の選出、当初予算や条例、契約の上程が行われました。
3月4日~6日には各会派の代表質問が行われました。
最終日3月21日には、初日に上程・委員会にて議論された各議案の採決が行われ、水道事業給水条例改正案・下水道条例改正案を除き可決されました。

詳細な日程・内容等につきましては市のHP(市議会の日程)をご参照ください。

3月定例会のトピックス
1.市長の施政方針説明

3月定例会では市長の施政方針説明が行われます。首相の施政方針演説のように、一年間の市の基本方針や政策についての姿勢を示すために行われるものです。
長内繁樹市長の施政方針説明の中から、重要と考えるものをピックアップしてお伝えします。

① 「子育てしやすさNo.1」の推進
小学校校門の朝7時開門や放課後子どもクラブへの習い事機能の導入、対象日時の拡充による小1の壁の解消、AIドリルや教育ダッシュボードの導入による教育DXの推進、学びの多様化学校の設置、産後ケアサービスの拡充、「マイ子育てひろば」の展開、「豊中型認定居場所」の整備、上野小学校の建て替え、プール授業の一部民間委託、市立図書館の再編・中央図書館の整備に取り組む。

② 選んでもらえるまち とよなかを目指して
南部の廃校となった学校跡地の活用、千里中央地区の再開発の推進、神崎川駅周辺整備事業化の検討、服部天神駅前の整備、市の東西軸の活性化、ゼロカーボンシティ実現に向けたインフラ整備に取り組む。

③ 市の変革の推進
デジタルの活用による個別化された行政サービスの実現、公民学連携の推進、企業版ふるさと納税や不動産証券化による財源創出に取り組む。

「創る改革」を加速させ、新たな技術や考え方を組織の中に積極的に取り込みつつ、変革をリードすることを基本姿勢として、今年度市が重点的に取り組む事業が示されました。
市長の施政方針説明の全容はこちらからご確認ください。

2.当初予算の可決

本会議での採決の結果、前段の施政方針を反映した令和6年度当初予算は可決されました。
一般会計の総額は1,844億2,391.8万円、国保などの特別会計・病院や上下水道の事業会計を合わせると3,390億7,139万円となります。
一般会計の予算額は6.1%増となり、史上最高額となりました。

3.水道料金・下水道使用料関係の議案

今定例会では、水道事業給水条例の改正案と、下水道条例の改正案が賛成少数によって否決となりました。
水道事業給水条例の改正案は、水道料金の本年8月からの値上げ改正及び水道開栓時に徴収していた過入金の廃止を内容とするものでした。
下水道条例の改正案は、水道料金と同じく下水道使用料の本年8月からの値上げ改正を内容とするものでした。

昨年12月、豊中市の水道及び下水道の運営を議論する上下水道運営審議会より市長に答申がなされ、答申では現在の水道・下水道の料金水準を維持した場合、老朽化が進行するインフラの更新費用の増大や、人口減少・節水による水需要の減少による料金収入の減少により、経営環境が悪化し、令和15年度には水道・下水道ともに資金不足(民間では経営破綻にあたる)に陥ることが示されました。
このため、市は水道・下水道事業の収入を増やし、持続的な運営を可能とすることを目的として、水道・下水道の料金増を提案してきたという経緯があります。

私は、水道・下水道料金の値上げは市民生活に与える影響が大きいことから極力避けるべきと考える一方、安定的な事業運営を考えた場合には必要な選択肢であると考えています。
市はこの20年余り、水道・下水道使用料の値上げを行ってきませんでした。
それは低廉な料金を維持してきたことの裏返しとして、検討を先送りにし、将来の値上げ幅を大きくせざるを得ない状況を作り出してきたという問題も孕んでいました。
料金の見直しは遅きに失しましたが、このタイミングで決断することで、将来のさらなる大幅な料金の増という事態は避け得たはずです。

しかし現実には、3月定例会において維新無所属議員団・共産党議員団及び一部無所属議員の反対によって、両議案は否決となりました。
水道料金・下水道使用料の見直しを先送りすることは、将来の市民の負担をより重くすることと同義です。市議会として、責任ある決断ができなかったことを大変残念に思っています。
持続可能な水道・下水道事業の運営のために、市民に少しずつご負担をお願いしていくとともに、極力その負担を減らすために経営の効率化、収入の確保といった観点から議論を行うべきであったと考えます。

今後の議会においても、水道・下水道事業のあり方は議論していく必要があります。
豊中の水道を守るため、責任ある立場として議論に臨んでまいります。

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