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活動報告
2024.01.26
12月定例会のご報告(一般質問)
12月定例会における一般質問のご報告
11月30日から12月22日の間、23日間の日程で12月定例会が開催されました。
本項では、12月定例会での一般質問の内容についてご報告いたします。
一般質問とは?
一般質問とは本会議の場にて議員が市政全般にわたって質疑・提言を行う機会です。
豊中市議会においては、議員ひとりあたりの発言時間が10分間と決まっており、限られた時間でどれだけ建設的な議論ができるかが腕の見せ所です。
一般質問での質疑・要望
1.蛍池駅周辺の交通動線
1つ目のテーマとして、蛍池駅周辺の交通状況を取り上げました。
蛍池駅の東口は蛍池・刀根山地域の玄関口として地域の方々が多く利用されている一方で、駅前ロータリーに一般車が入って危ない(現在、ロータリーは阪急電鉄の所有地となっており一般車の進入は禁止されています)、国道176号線を信号以外の場所で多くの歩行者が横断している、ロータリーを発着するバスの本数が少なく、駅前空間の有効活用がされていないといった問題があります。
こうした問題を解決する必要がある、また地域の玄関口にふさわしい都市機能を備えた空間にアップデートしていくべきとの思いから、①蛍池駅東口ロータリーの現状の問題点の明確化、②今後の駅前空間のあるべき姿を提言の核として市当局に対して質疑を行いました。
主な質疑・要望を下記に記載します。
問:駅前空間の本来あるべき姿を考えると、周辺の交通動線を再編したうえで、ロータリーに一般車の乗降のためのスペースを設けるべきと考えるが、市の見解は。
答:キスアンドライド推進の観点から、駅前については一般車も進入できるのが本来の姿と考える。今後、バスと一般車が共存できる再編の可能性について阪急電鉄、府、府警察本部と協議していく。
要望:市が主体的に地域の利便性確保のため動いてもらいたい。
問:駅前空間を単に交通機関への連絡のためのスペースとせず、防災、地域の交流拠点といった新たな都市機能を付加していくための取り組みは。
答:交通動線の再編と合わせて、駅前空間利活用の可能性についても関係機関と協議していく。
要望:市が積極的にこのエリアの機能再配置に着手し、将来像を描いていってもらいたい。
一般質問での質疑・要望
2.基幹業務システム標準化
2つ目のテーマとして、基幹業務システムの標準化を取り上げました。
行政に携わっていない方には聞きなじみのない言葉かもしれませんが、現在国では各自治体が業務に使用しているシステム(これを基幹業務システムと呼びます)の作りを統一することで全体の運用コストを下げようという取り組みを進めています。
この取り組みが基幹業務システムの標準化であり、令和7年度末までに全国1741自治体すべての業務システムの対応を完了させることが法律で義務付けられていることから、期限までの対応や費用の確保が課題となっています。
私自身、前職で中央省庁と協働し、標準化を推進する仕事をしていたため、この事業には思い入れがあります。
以上を踏まえ、①基幹業務システムの標準化の進捗及び課題への対応、②標準化対応に必要となる費用の確保を提言の核として市当局に対して質疑を行いました。
主な質疑・要望を下記に記載します。
問:令和7年度末の対応期限までの標準化完了の見通し及び課題は。
答:令和7年度末までにすべて完了させる計画で進めている。全国の自治体が一斉にシステム改修を行うため、事業者及び人員の確保が最大の課題。
問:標準化対応に係る費用の見通しは。また財源は。
答:令和4年度から令和7年度までで計29.5億円が必要となると見込んでいる。国からは現在3.6億円の補助金を交付する旨の内示を受けている。
要望:本事業は国が推進する事業であるため、本来的には必要となる費用は全額国負担であるべきと考える。国に対して費用の全額負担の要望を引き続き行うとともに、補助金がなかった際に備えて市の一般財源の確保も進めてもらいたい。
一般質問での質疑・要望
3.ひとり暮らしの高齢者の支援
3つ目のテーマとして、ひとり暮らしの高齢者の支援を取り上げました。
豊中市ではひとり暮らしの高齢者に対する生活支援として、市や社会福祉協議会が日常の家事の補助、見守りデバイスの設置など様々な事業を行っています。一方、私自身、当事者であるひとり暮らしの高齢者の方から生活に関するお困りごとの相談をお受けすることが多く、こうしたサービスの周知が行き届いていないのではないかと懸念しています。
以上を踏まえ、①市での支援が必要なひとり暮らし高齢者の把握の強化、②支援サービスの周知強化を提言の核として市当局に対して質疑を行いました。
主な質疑・要望を下記に記載します。
問:市ではひとり暮らしの高齢者を当事者からの登録申請に基づき名簿として管理している。しかし現在、市全体のひとり暮らしの高齢者数はおよそ3万8千人であるのに対し、名簿の登録者数は5,700人あまりと伸び悩んでおり、必要な支援が行き届いていない懸念がある。登録者を増やすための取り組みは。
答:地域へのチラシの配布、HPへの情報掲載、関係施設・機関への協力依頼によって周知を図っている。
要望:市から積極的なアプローチを行い、少しでも多く支援を必要とされている方の把握に努めてもらいたい。
問:ひとり暮らしの高齢者名簿の活用状況は。名簿を利用し、個々の状況に応じて支援サービスの利用を薦めるべきではないか。
答:地域から安否確認の要請を受けた際に、名簿の情報を確認し、対応支援に活用している。名簿の登録者数が少ないことからサービスの周知に活用はできていないが、今後登録状況に応じて活用を検討していく。
要望:ひとり暮らしの高齢者の世帯数はこの20年間で2.2倍に増加している。高齢化とともに、独居化も進む中で、当事者がどこにいて、どういうニーズを持っているかの把握に努め、個別最適化された支援の実現を進めてもらいたい。
本稿では一般質問の概要と、本会議にて使用した資料を掲示しています。詳細な内容については市議会ホームページより議事録をご覧いただくか、私に直接お問い合わせください。
その他の本会議での審議・結果
そのほか、12月定例会においては補正予算・条例案の審議などが行われました。詳細な結果及び議論の内容については、市議会のHPをご参照ください。(なお、本会議の議事録はHP上での公開に数か月を要します)
4月の当選後、右も左も分からない状態からのスタートでしたが、皆さまの暖かいご支援のおかげで初年の議会での活動ができました。
今後とも活動へのご支援とご指導をどうぞよろしくお願いいたします。
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