あの日の悲劇を減らすために

今年も3月11日を迎えました。
災害関連死を含めて22,000人を超える方が死亡・行方不明となった東日本大震災の発災から、今日で12年となりました。
被害に遭われた方に心からお見舞い申し上げます。

あの日、私は中学校の授業を終え、自宅のマンションで過ごしていました。
長く続くゆっくりとした揺れ。いつもと違うその揺れ方に驚き、テレビをつけると震源は宮城県沖と表示されており、目を疑いました。
宮城の地震で、どうして大阪がこんなに揺れるのか、もしかしたらこれはとんでもない規模の災害なのではないか。
その後の報道でそうした私の悪い直感が当たっていってしまうのを見て、強い衝撃とやるせなさを感じました。

あの日から「想定外」という言葉を多く見るようになった気がします。
1000年に1度の規模だったから？明治・昭和と同程度の津波を想定していたから？
そうした言葉は何の慰めにもなりません。
ただ言えることは防災・減災にはここまでやったら大丈夫、とは決してならないということです。

あの日の悲劇を少しでも減らすために。
平時には忘れられがちな、後回しにされがちな防災・減災ですが、こうした節目を決して忘れず、
現在と、将来世代の命を守るために活動と訴えを続けていきます。